還暦熟女調教志願 … 十四
体の中に溜まった淫気を吐き出すように、恭子は口を開いてゆっくり息をしている。その息は微かに震え、その呼吸を整えるために時折唾を呑む。
恭子は怯えていた。それは怖さではなく、敏感さを増した肌を触られ反応する様を男達に悟られはしないかという、この機に及んでも貞淑を堅守する無意識の拒みだった。
しかし、男達は恭子の変化を見逃さない。官能への兆候を弄ぶという遊戯を愉しんでいる。ひとりの男は乱暴な言葉で責め立てる、ひとりの男はその言葉を窘め優しく介抱する、そしてもうひとりの男は微笑みながら恭子を覗き込む。三者三様の巧みな加弄に身を任せながら、恭子は次第に微睡み陶酔していった。
恭子は今まで真面目に働き業績を上げ部長職までに出世した。今まで恋人がいなかった訳ではない。しかし結婚より仕事に身を捧げることを選んだ。57歳のあの日の禍い。囚われて陵辱の限りを尽くされて、何か得体の知れない未知の気が沸き立つように溢れて恭子の体に纏わりついた。今ではそれを拭う術は見つからない。
今また、より過激な未知の官能の渦にのまれようとしている。そそり立つ淫獣達の凶器。ひとりの男が恭子の髪を掴み凶器で頬を叩く、ひとりの男が凶器を宥めるように恭子の顎に指を添え導く、ひとりの男が縄で縛られて敏感になった乳房を愛撫する。
数十分前に浣腸を施された。気が狂いそうなくらいの羞恥と身の置き場のやり切れなさ。実は苦悶や悲哀だけではなかった。今は肛門も犯されるという予感に疼きさえ覚えている。
この淫獣たちの狂気。初老も近い年増女が手管や淫具でほぐされ犯されようとしている。凌辱に悶え狂う痴態を晒してしまう。止めどなく溢れる淫汁を見られてしまう。歓喜の叫びを聞かれてしまう。
あぁ、、いよいよ、三人に囲まれて凶器を挿し込まれる。
私は … どこまで … 堕とされるんだろう?
つづく …