言戯
雑談
僕と君とリョウタくん
僕「この前ね、君の部屋で留守番してた時があったろ?」
君「ええ」
僕「その時、君の犬、リョウタくんだったけ?
突然僕に話しかけてきたんだ」
君「そう、何を言ってきたの?」
僕「まず、僕たちのセックスのこと」
「お前たちも哺乳類なんだからみっともない恰好で交尾するな、
後背位でしろ、それこそが正常位なんだ、って」
君「おおきなお世話よね」
僕「声のことも…、、黙ってしろって」
君「そう、他には?」
僕「リョウタって名前、君の元彼の名前なんだってね」
君「・・まったく、おしゃべりな犬ね」
僕「もうひとつ、、深刻なことを告げられたよ」
君「なんて?」
僕「僕の他にも交尾している雄が2、3人いるって」
君「・・・・・」
「…口止めしておいたのに」
僕「僕も、リョウタくんに口止めされた」
僕「彼は君のこと、たぶん愛してる」
君「あなたは犬の気持ちがわかるのね」
僕「リョウタくん、どうする気?」
君「もう愛想が尽きたかも、、捨てちゃおうかなぁ」
僕「僕がもらってもいいかな」
君「いいわよ、煮るなり焼くなり好きにすれば?」
僕「いや、可愛がってあげるよ」
「彼とはうまくやっていけそうな気がするんだ」
僕「彼に新しい彼女でも紹介する」
「誰にでもしっぽを振らない素敵なひとをね」
乳房
男「近頃ね、死後の世界のこと、よく考えるんだ」
女「天国や地獄っていうこと?」
男「それも含めて」
女「そう」
男「先に行ってる向こうの人達に、また会えるのかなって」
女「どうなんでしょうね」
男「そっぽ向かれたり、居留守を使われたり、
『お前なんかに会いたくない』って言われたらどうしよう」
「そんなこと考えたら不安になるんだ」
女「不安になること、何かしたの?」
男「…わからない」
「向こうの人たちは僕のこと見透かしていて、
偽善なところ、卑怯なところ、全部知ってるんだ」
「そんな僕とまた仲良くできると思う?」
女「あなたって、臆病なひとね」
「安心して。もし私が先に行って後からあなたが来たなら、
満面の笑顔とハイタッチで迎えてあげるわ」
男「ありがとう」
女「ねぇ、くすぐったいってば」
「そんな話聞きながらお乳揉まれてても、、感じないわ」
男「僕は感じてるよ」
女「嘘ばっかり、ほら、勃起なんてしてないじゃない」
男「嘘じゃないよ・・・」
「・・嘘じゃない・・・」
女「…あら、、寝ちゃったの?」