尚美のこと【恥戯 弐話】
感じているのか? 「はい… 感じてます」
自分をどう思う? 「… いやらしいです」
触ってほしいか? 「はい… 触ってほしいです」
他の男に触られたらどうする? 「……」
感じてしまうか? 「……」
どうだ? 「… は い」
尚美の褌の滲みが少し大きくなっている。
私は座っているK氏を手招きして、一緒に彼女の傍に寄った。もちろん、気配は消したまま。
そして私は胸に巻いた布から突起している乳首を人差し指で撫でた。彼女はいきなりの感触にびくっと驚き肩をすぼめる。今度は片方の乳首の突起をK氏が撫でる。
「あっ あ… 」咄嗟に同じ反応をする。それから私は褌の垂れた布を上げて、縦に窪んだ布の溝を中指でなぞる。そこは湿っていて指も濡れてくる。
「あっ… いや… 」拡げられた脚を閉じようとする。順に同じ作業をK氏も続ける。また少し滲みが大きくなってくる。K氏に目配せをして、私とK氏はベッド横の対面に陣取り、同時に片方づつの乳首を触る。
尚美はまだ気づいていない。「あっ… あぁ… 」
そして…私とK氏は、乳首を触りながら、窪んだ割れ目の溝を同時に触った。尚美は初めて四つの手を感じた。
「えっ?だれ?… だれか いるの?」
「だめっ! いやっ… や」
ベッドの両側が私達の体重で軋み、唯ならぬ気配を彼女は察した。私は彼女の背に回り込みゆっくりと目隠しを外していった。彼女はまばたきと同時に息を瞬時に吸い、吐くのを忘れて呆然とK氏を見ている。
「はじめまして」とK氏は微笑みを浮かべて挨拶をした。体を横に崩して倒そうとする彼女を私は後ろで支えた。彼女の腕と脚は縛られていて憐れな恥態を隠せる術はない。それでも我に返って、この状況を脱しようようと必死にもがいている。
私は後ろから支えながら、首筋に口づけをして両方の乳首を摩った。K氏は彼女の下座に回り、膝や内腿を舐めながら指で割れ目をなぞっている。
私の唇で愛撫を受けている彼女の首筋が震えていた。彼女は口を真一文字に固く閉じて、大粒の涙を流していた。
私と尚美が抱いていた淫らな妄想の世界。いざ現実へと導いた結末はどんなものなのだろうか?
もしかして今は、、もうひとつの別のパラレルワールド、狂想の世界に居るのだろうか?
私が胸の布を外し始めると、それが合図のように同時にK氏も褌の布を解いていった。褌の滲みの内側はもっとたっぷりと濡れて大きな滲みをつくっていた。
私とK氏も着ている服を脱ぎ捨て、三人は全裸になった。
「尚美さん、すごく濡れてますよ」
K氏が優しく穏やかに告げた。複数プレイには慣れている口調だった。
尚美はもう抗おうとはしない。
いつの間にか目は潤み、顔は紅く火照り、口が緩く開き、甘くねっとりとした息を吐いている。
私とK氏は、一糸纏わない尚美の裸体を、二つの舌と四つの手で貪った。
【恥態 三話】に つづく…