尚美のこと【恥戯 壱話】
久しぶりに尚美を縄で縛った。麻縄の匂いはいつも淫らな気持ちにさせる。
彼女の姿は、ブラジャー代わりに胸に布を巻き、同じ布切れでショーツの代わりに褌を絞めている。この姿を眺めているだけで下半身が疼いてくる。
麻縄で、右腕右脚、左腕左脚、をそれぞれ重ねて縛り、そのせいで股は大きく拡げられ開いた状態になる。縛っていく途中で尚美は次に縄をかけられるところを察してそっとポーズをとる。
なぜ私は尚美を縛っているのか?私によって恥辱に扱われている彼女。背徳と欲情の神経回路が縺れて絡まってくる。
縛り終えた尚美を抱えてベッドに運ぶ。彼女は軽い。体重は43キロと聞いている。さらに目隠しをして(計画していた)ベッドの奥位置に備える。
そして私はひと息ついて、彼女に尋問を始める。如何わしい捜査官に拘束された冤罪の被疑者に対して…のように。彼女は何かのゲームか遊びかと思い戸惑いながらも答えていく。「名前は?」「職業は?」「処女を失ったのはいくつ?」
7年程前、私のブログを見た男性からメールが来た。ブログの感想と、出来るなら自分の妻を縛ってほしいとの依頼だった。男性は当時51歳、夫人は40歳、隣県に住まわれていた。
仮にその男性をK氏とする。私は縛技に熟練しているわけではないからと言って、それでも構わないとの返しで承諾した。そして日時を決めて、少し太めの夫人を縛り二人で弄んだ。夫人の下の毛は剃られていた。K氏夫婦とはその後数回会って色々と愉しませてもらったが、K氏の仕事の関係や娘さんの受験のこともあり三人の逢瀬は次第に滞っていき「また機会があれば」という運びになった。
ひと月ほど前、私は久しぶりにK氏にメールをした。今回私が計画した提案と誘いに快く承諾してくれた。それから暫くして今度はK氏からメールが来た。夫人に話したところ、とても興味を示して次回は是非参加させてほしいとのことだった。そういえば、夫人は同性との絡みも好きだということを聞いたことがある。
実は、、K氏は今、私の隣にいる。
尚美に目隠しをした直後に部屋に招き入れていた。もちろん、尚美には内緒で。
淫靡な布で身を纏い、目隠しをされ、縛られている彼女の前に見知らぬ男性が立っている。私は黙ってK氏に椅子を差し出した。K氏は座って私のほうを見てニヤリと笑って、また尚美へと視線を移した。K氏の視線の先には大きく開いた尚美の股がある。
私は尋問を続けた。
尚美は息を荒くして、それでも慎重に従順に答えている。尋問の内容は猥褻なものへと変わっている。
よく見ると、尚美の褌の布に小さな湿った滲みがついていた。
【恥戯 弐話】に つづく…