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淫獣の棲みか 其の一



結婚20周年を迎えた年の夏の終り、
私達は1週間の休暇をとってその記念旅行に出掛けることにしました。
温泉に浸かりながらゆっくりと過ごしたいという夫の希望もあり、
観光名所でない名もほとんど知られていない秘境の温泉地を選びました。

私は「昭子(あきこ)47歳」、夫は「雅夫(まさお)52歳」
夫は会社役員で、私は自営の仕事をしています。
子供は大学生になったばかりの娘がひとりいます。
家には義母もいて、ひとつ屋根の下で4人で暮らしています。

ですので…、夫婦の営みもそう思い通りにはいきません。
それに、もう歳も歳ですし、夫も私も忙しい身でもあり、
お互いに求めるのもはばかりながら、いつの間にか…
お恥ずかしい話ですが…。

でも、こうした二人きりの旅行では、環境の新鮮さが刺激となり、
また、仕事の責任から解かれた解放感もあり、
つい旅先での、夜の濃密な交わりを期待してしまいます。

実際に… 旅行が決まった数日後、
夫は私のために派手で卑猥な下着を買って来ました。
まるで… 娼婦がまとうような大胆な…。
驚きましたのは「大人の玩具」も、でした。

つい最近のことですが、夫の書庫を片付けている時に、
女性を縛っている雑誌を数冊見つけてしまったのです。
夫は今まで、私を縛りたい、とか言ったことはありません。
夫は真面目でありプライドが高いのです。

昨日、旅行の準備をした夫の鞄の中に縄が忍ばれてありました。
この旅行で夫は、私を縛りたいと誘ってくるのかもしれません。
私はその…、夫の言葉、成りゆきを想像しました。
そして …少し濡れました。

旅行当日の朝、
私たちはごく日常的な会話をし、支度をして、
そして、少し重くなった鞄をトランクに入れて、車に乗りました。
今、助手席の私は、夫の買ってくれた下着を付けています。
そして、付けた後、…また少し …濡らしてしまいました。

行き先は新潟県の山間部、人里離れた温泉郷、
日暮れ前には目的地に着く予定です。

{つづく}








プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

リンクはご自由に。(ご一報頂ければ有り難いです)
色々なご意見やご感想もお待ちしております。

※メールフォームは現在使えない状態です。
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では、お愉しみください。
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