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ひと想い



いつもあんたを見てた。

あんたが好きだ。

この日が来るのをずっと待っていた。

だから、

ひとおもいにはいかせない。

ゆっくりじっくりと… 

時間をかけて、想いきる。




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淫獣の棲みか 其の六



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弘美さんへ。(8月18日 午後10時25分)
実は、旅行に行く途中で私と昭子、二人とも、
食中毒にかかってしまったようです。
今は通りかかった旅館で休ませてもらってます。
出来れば、着替えを持って迎えに来て頂きたいのです。
列車でこちらまで来て頂き、
帰りは車の運転をお願いできたら助かります。
駅までは旅館の人に迎えに行ってもらいます。
◯◯◯線の◯◯駅です。
ご面倒をかけてすみません。
私もお姉さんも大丈夫です。心配は要りません。
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目が覚めたのは、土蔵の中でした。
私の実家にも土蔵があり、中の様子も似ているので一目でわかりました。
頑丈な扉、鉄格子の入った窓、そして土壁。
板の間の床に数枚の畳が敷かれ、そこに寝かされていました。
縛られてはいませんが、鎖の付いた足枷をつけられ、
その鎖は窓の鉄格子へと鍵で結ばれていました。
そして、、私は、紅い褌を着けられていました。
そう男達も着けていた褌、、あとはなにも…、裸です。

夫は?
部屋の隅に、、夫が、いました。
明かりの届かない陰に座っていました。
「あなた?」
「気がついたか?」 「ええ・・」
「大丈夫か?」 「・・ええ」
「そうか・・よかった」 「・・・・・」
夫も私と同じように鎖で繋がれ、男達と同じ白い褌を着けていました。

私達の間にある、気まずく重い空気を感じます。
夫の不手際で迷い込んでしまったこの境遇。
私が受けた恥虐行為、そして、晒されたもの、、晒したもの。
夫は私の中のなにを見たのか、なにを感じたのでしょう?
男達の手管によってもたらされた悦楽。
噛み殺していたはずの官能の言葉を、
私は耐えきれず洩らしていたのでしょうか?

今、私達はどんな言葉を交わしていいのかわかりません。
沈黙したままやり過ごすしかありませんでした。

「敏江!何をもたもたしとるんじゃ!」
「まったく!」
外で男(誰かわかりません)の大きな声がしました。
暫くして、扉がギギーと重い音をたてて開き、
四十くらいの女性が盆に食事を乗せて入ってきました。
「食事よ、食べて」
私は一見優しそうなその女性を見て、もしかしたら、、味方?
と思ったと同時に、夫の方が口を開きました。
「おい!頼む、ここから出してくれ、お金ならいくらでも出す」
女性は黙ってお盆を目の前に置いています。私の前に来た時、
「お願い、ここから逃がして、ね、」
「わかるでしょ? 私達が酷い目に遭ってること、お願い」
私はその女性の腕を掴んで言いました。

「敏江!敏江!終わったらさっさと戻って来い!」
「・・はい、今行きます」
女性は私達には目を背けたまま黙っています。
そして、お茶を入れると立ち上がり、土蔵から出て行きました。
私は見ました、腕を掴んだ時、彼女の、手首を。
そこにはうっすらとですが、縄の痕があったのです。

土蔵の窓からは差し込む光で、お昼過ぎぐらいだとわかります。
また夜がやってくる。また男達のもとへ?
昨夜のことを思い出すまいとしましたが…、
あの限りなく苦悩に近い快感が、意に反して蘇ってきます。
痒みと摩擦が体を熱くさせてしまいます。
そして、…男達の褌に隠されていた塊。
褌の布が覆っているとはいえ、大きく膨らみ硬くなった塊は、
私への欲情の証だと、思わずにはいられませんでした。
昨夜、私は男達に犯されていません。
だけど、今はこうして裸同然のまま繋がれて…。
このままではすまされない、ああぁ~、 まだ次があるの?

いつの間にか私はまた眠っていました。
目を覚ますと陽が暮れようとしていました。
また敏江という女性がお盆を持ってやってきました。
「食べたほうがいいわよ」
手につけていない昼の食事を見てそう言い、
私達が声をかける間もなく出ていきました。
「昭子、食べたほうがいい、食べよう」
夫は自分に言い聞かせるように促し、私達は箸をつけました。

食事を終えるのを見計らったように、一郎が土蔵に入ってきました。
「ほう、食べてくれたんか、そりぁよかった」
「もし食べてくれんかったら、
 儂が噛んで口移ししちゃろうかと思うとった、うほほ」
私達は鎖が届くまで勢いよく前に出て、ありったけの懇願をしました。
このことは誰にも言わず黙っておくこと、お金を差し出すこと、
土下座までしました。
でも、、無駄なようでした。一郎はにやにやと聞きながら、黙っています。

「ほんじゃ、奥さん、、」「・・・・・?!」
「座敷に行こうかの」
怖れていたことがついに…
「いやっ、いや、お願い」「や、やめろ!昭子に触るな!」
「お~~い、二郎ぉぉ、三郎ぉぉ!」「いや! やめて!」
開いた扉から二人が
「二人とも縛って座敷へ連れていくぞ」
「おおぅ」「奥さん、おとなしゅうせい」「暴れたら痛くするぞ」
「いやっ! 近よらないで! いや! 離して!」
「おい!やめろ!やめてくれ!昭子を離せ!」「あなた!あなたっ、、」

男達は私と夫を縛って、ひとりずつ座敷に連れていきました。
座敷は昨日と同じ部屋でした。まだ妖気のような匂いが残っています。
私は後ろ手に縛られたまま、畳の上に座らされました。
夫は柱を背にして座らされ、後ろ手に柱と一緒に縛られました。
「わ、私をどうするおつもりなんですか?」
男達は黙って動いています。
二郎と三郎がビニールシートのようなものを敷き始めました。
私はその意味がわからず…でもとても厭な予感はしています。
男達の動きを一部始終、目で追ってじっと見てました。

「奥さん、今夜はちいと、面白れぇ余興をのぉ、、うほほ」
「な、なに? なにをする気?」
「敏江ぇ!敏江ぇ!あれを持ってこい!」
暫くして敏江さんが持ってきたものは洗面器でした。
〈何か入っているの?なに?、、それはなに?〉
洗面器に入っているのは、手拭い、茶色の瓶、
それは?…大きなガラスの注射器?
敏江さんが畳の上に置くと、一郎が言いました。
「敏江、洗面器にお湯を入れてこい」

お湯を入れて戻ってきた敏江さんは、
置いてすぐその場を去ろうとしましたが、
一郎は敏江さんの腕を掴んで強引に引き寄せました。
よろめいて傍に座り込んだ敏江さんの肩に手を回し、
あの薄ら笑いを浮かべながら、
「奥さん、この敏江もなぁ、」
「これからあんたにする、おんなじ目に遭わしてやったんじゃ」
敏江さんはうつむいて哀しそうな目をしています。
「そのおかげで今じゃ、ここから離れられん、な、そうなんじゃろ?へへ」
「これから奥さんにしちゃること、敏江もよう知っとる」
「奥さん、あんたがどうなってしまうこともな」男は続けます。
私はこの身に降りかかることを聞くしかありません。
怯えながら… 涙を流しながら…。

「奥さん、あんたも尻の穴を持っとるじゃろ」
「その尻の穴ってな、おもしれぇもんでな、
 仕込みゃあ、前の穴にも負けんぐれぇ気持ちよぉなるもんなんじゃ、
 いや、それ以上かもしれん」

「これはな、浣腸器ゆうもんじゃ」
「奥さんの腹の中のもんをぜぇ~ぶ出して、出したらまた浣腸して、
また出して、また浣腸して、ふほほほ」
「でもな、我慢すすりゃあするだけええんじゃ」
「じゃから、出しとうても出んように、栓もしたりのぉ」
「後は、、」「いやいや、後はお楽しみじゃ、うほほほ」

私は、その言葉の数々を、遠い世界の物事のように聞いていました。
そんなおぞましい行為がこの世に存在するわけが…、
信じられるわけがありません。

でも今、現実として…、
男はお湯の入った洗面器に茶色の瓶の液体を注いでいます。
そして、手でかき混ぜて、浣腸器らしき物の先を浸けています。
私は、本当に、本当に浣腸される?
「い、い、いや…」
込み上げてくるおぞましさに目の前が真っ白になります。
排泄行為を無理矢理? 男達、夫に見られる?
絶対にいやっ!ありえない!
顔が熱くなり、体がガタガタと震えてきます。

「これも、み~んな奥さんのせいじゃ」
「奥さん、昭子さんか、あんたがべっぴんすぎるからじゃ」
「べっぴんなおなごを見るとな、とことん虐めとぅなる」
「めちゃくちゃに、ぐちゃぐちゃにのぉ、ほほほほ」

「やめろぉ!!やめろぉ!!やめてくれー!!」
夫が叫びます。
「うるせぇ奴じゃ、二郎、猿ぐつわじゃ」
「たのむ!やめ、、んぐ、んう==」
「う、んうう==!んうう=!」
「旦那さんも、よぉ~く見とけ、」

男達が立ち上がると同時に、
敏江さんは逃げるように座敷から出ていきました。
そして…
男達は私に寄ってきて、三人がかりで押え込みにかかりました。
私は振りほどこうと、思いっきり抵抗しました。
渾身の抗いも虚しく、男達は私をうつ伏せにし、
お尻を高々と抱え上げました。いともたやすく簡単に。
足首はまた竹の棒で縛られ、股が一杯に開かされました。

そして、背後にいるのは夫です。
褌はまだ着けたまま…ですが、
そう、私の秘部は夫に向き正面にあるのです。
「お、お願い、、こんな、、こんなのいや…」
「そうじゃのぅ、奥さん、恥ずかしいのぉ、」
「どうじゃ旦那さん、あんたが特等席じゃ、うひひ」
「そこで奥さんがひねり出すもんを、よぉ~く見ちゃれ」
「さぁ、ぼちぼち始めるかのぉ、、、」
「三郎、今日はおめぇからじゃ」
「お、お願い!それだけはいや!やめて!」


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二郎がお尻の穴に何か塗りました。
「ひっ、、い、いやっ!」
「そんなに力まんと、、楽にせぇ」
三郎は私の目の前で、一杯に満ちた浣腸器を立てます。
そして、ポンプを少し押し出し、液体を飛ばしてみせました。
にやにやと笑いながら、これ見よがしに。
「ぴゅっ、ぴゅっ、うほほほ」
「や、やめて、お願い、、そんなこと」
三郎が背後に回ります。
誰かが褌を外しました。「おお、綺麗な尻の穴皺しとる」

「いやぁ~~!、やめてぇ~~!、いや、いやぁ~~!」

「お、お願い、おトイレに、、、」
「お願い、ほどいて、おトイレ、おトイレに連れてって」
「奥さん、遠慮せんでええ、」
「ほれ、おまるじゃ、この中へすりゃあええぞ」
「少々飛び散っても気にせんでええ  」
「いやぁぁ~~、ここじゃいやぁぁ~」
「あああぁぁ~~、お願いぃ~」

「う===、んう===、ん==」
夫が唸っています。
あなた、私を見てるの?
お願い、見ないで、あっちへ向いてて。

そして… そして…ついに…

「だめぇぇ~~、見ないでぇぇ~~、いやぁぁぁ~~~」
「ああぁぁ~!もう、もう、もうだめっ!」


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それは… 凄まじい音とともに吐き出されました。
排泄物の匂いが瞬く間に部屋に充満していきます。
「ほほぉお~ 見事じゃ、奥さん」
「量もすげぇな、溜まっとったみてぇじゃ、うほほほほ」
「べっぴんさんの糞の匂いは上品じゃ」
「奥さん、綺麗なウンチじゃぞ、なぁ旦那さん」
も、もう死にたい…。
「ほな、また入れるぞ、、二郎、今度はお前じゃ」
「も、もぉぉ~、いやぁ、お願い、やめてぇ」

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献立



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一、緊縛玩具責め

二、浣腸菊門責め

三、蝋責め 及び 鞭打ち

四、尺八奉仕

五、同衾二穴責め



いいか、これをよく見ろ。

これが今日の献立だ。

明日の明け方まで。

たっぷり時間はある。

辛い一日になるかもしれんな。



だが、それはお前次第だ。




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電車にて



ちょっと遠方のお得意さんに会うために電車を利用した。
電車に乗るのは随分と久しぶりだ。
帰りの電車で向かい合う席の通路側に座る。
窓際に若いカップルが座っていた。
少々混んでいる。ベルが鳴って電車が動き出す。
と同時に、僕は鞄から文庫本を出して読み始める。

ゆっくりと本を読みたかったので各駅停車にした。
今日の予定はこれで終り、直帰にしている。
駅に止まるにつれて乗客が増え席が埋まっていった。
そして、僕の向かいの席に小柄なおばぁさんが座った。
息子さんか娘さんなのか、その夫婦と一緒に乗ってきた。
でも席はひとつ、夫婦は別の離れた空いている席へ行く。

おばぁさんはそれが気に入らないのか、
そわそわしながら周囲を見渡している。落ち着かない様子。
たぶん僕の母と同じくらいの歳かな、
お年寄りを見るとどうしても母と比べてしまう。
その見渡す仕草、素振りが少し滑稽だった、ことに気付く。
言っては失礼だが、鳥の首の振り方に似ている。
メリハリのある小刻みな動き、そして、まばたきが多い。

次は少し大きめの駅なのか、
降りる準備をする人達が目立ってくる。
それに合わせて、おばぁさんの首振りが活発になってきた。
隣の窓際の若いカップルも降りそうな気配だ。
おばぁさんの視線はそのカップルに釘付けとなる。
いや、また一段と小刻みに動いている。
カップルの手元、足元、顔、交互に視線を送る。
時折、僕を見る。 僕は降りないよ。

駅に着く手前でカップルが席を立つ。
僕とおばぁさんの膝を抜けて通っていく。
おばぁさんの視線はカップルを見送って、
その先にいる夫婦を大袈裟な手招きで呼ぶ。
あたりを大袈裟に警戒しながら。

夫婦は40半ばから50くらい。
向かい合った席と隣の席は三人家族と他人の僕で埋まった。
夫婦のどちらが実の息子さんか娘さんなのか、
探ってみようと会話に聞き耳をたてたけどわからない。
おばぁさんが座って、そう20分くらい経ったけど、
めくったのはせいぜい3ページくらい。
夫婦の会話が続く。もう気にしないで読書に専念しよう。
しかし、おばぁさんの首振りが視界に入って来る。
その視ターゲットは、窓際の夫婦と、なぜか僕…。

おばぁさんの顔は微笑みになっている。
家族と一緒にいることができて幸せそうだ。
夫婦の会話を楽しそうに聞いている。頷きながら。
でも、おばぁさんの話題ではない、親戚のご不幸の話らしい。
でも、嬉しそうに聞いて頷いている。
そして、相づちを求めるように僕を見る。微笑みはそのままに。

どう?うちらの家族、楽しい会話でしょ、あなたも輪の中へどう?

一瞬目が合った。
おばぁさんは、つぶらな瞳をしていた。
毛糸の帽子(たぶん自分で編んだものだろう、そうに違いない)
を深くかぶり、両手を重ね、足を揃え、こじんまりと佇んでいる。
一瞬目があった僕は、一瞬のうちに目をそむけた。
二度とこんなあやまちをしていけない、と思った。

おばぁさんはそのつぶらな瞳を、相変わらず頻繁に、
あっちへ向けたり、こっちへ向けたり巡回している。秩序的に。
気のせいか、僕への視線が前より永く滞在してるように感じる。
あのあやまちのせいなのか?相づちにとられたのか?
いいかげん気にするな、本を読め。と自分に言いきかせる。

学生の頃を思い出した。
授業中の先生が僕だけを見て教えている。遠いのに。
熱心に注がれる視線。無下にできない。
受けて応えるしかない。選ばれてしまったのだ。
先生は授業の成果を僕の仄かなうなずきで確信している。
でも、そろそろ休ませてほしい。免れたい。
おばぁさん、僕はあなたの家族じゃない。
相づちを求めても無駄だから。あの頃の僕じゃない。

次第に、なぜか可笑しくなってきた。
鳥のような小刻みな首振りとまばたき、
つぶらな瞳、その微笑み。友好的関係の強制的構築?。
そういえば、おばぁさんの声ってまだ聞いてないな。
そんなことを考えていると笑いが込み上げてくる。
つぼに入ったら大変。ここで笑えば大惨事になりかねない。
そうだ、今朝買ったガムがまだポケットにあるはずだ。
噛んで笑いをごまかそう。

僕はガムを口の中へ入れる。
その一部始終をおばぁさんが見ている、のを脇目で感じる。
順調にガムを咬む。
うつむいたままの角度の首に疲れて、つい首を上げる。
そして、目が合ってしまう。



おかぁさん・・・それは・・それは、反則だよ。



彼女、僕につられて、口を動かせていたんです。



おわり。

淫獣の棲みか 其の五



「なぁ旦那さん、あんたの奥さん、ふへへ、見てみぃ」
「うう=!ううう!=」
我に戻った夫は首を激しく振り、縄を解こうと暴れだしました。

男の一人、一郎が夫の前に屈み込んで言いました。
「あんたらとは仲良うできそうじゃ」
「どうやら、儂らとおんなじ趣味みてぇじゃからな、へへへ」
「鞄なかあったこの縄、これで奥さんを縛るじゃろう?」
「ううう=んうう=!」
夫は一郎から見せられた縄に驚き、呻きながらまた首を振りました。

「だがな、儂らはあんたらみたいな、ままごと遊びじゃねぇ」
「縛りあげたおなごはなぁ、み~んな地獄と極楽に連れてってやるんじゃ」
「地獄と極楽を行ったり来たり、、どっちかわかんようになるまでなぁ」
夫は最初は一郎を睨んでいましたが、話しを聞かされるにつれ、
怯え、侘びるような表情になっていました。

そして、その同じ眼差しで、私のほうを…。

男達もゆっくりと私のほうを向いて、黙って笑い始めます。
「あ、あなた、あなたぁ、」
これから間もなく、、始まる? 始まろうとしている?
…漂ってくる妖気が気配となって肌の表面を撫でていきます。
「いや!いや!、、いやっ!」
男達が順番に立ち上がりました。
「さてと、、、」男達が近づいてきます。
「いや!やめて、お願い、お願いします」
「お金だったらいくら、いくらでもあげます、だから、、だから、お願い!」

一郎が目の前に来て言いました。
「奥さん、『火』じゃ、『火』なんじゃ」
「これから、『火祭り』なんじゃ」「儂ら、そう呼んじょる」
「ここで吊られたおなごはの」
「み~んな火みてぇに燃えるんじゃ、ぼぉぼぉと、、」
二郎が
「ぼぉぼぉ~、ごぉごぉ~、めぇらめら~、」
三郎が
「火あぶりじゃ、燃えるんじゃ~、うほほほ」

三人は私の顔の前で、酒臭い息を吹きかけながら、
かわるがわる私の顔を覗き込んできます。
「いや!いや!いやぁ、やめてぇ!」
二郎が何か器のようなものを私の目の前に差し出しました。
その器はすり鉢で、中にどろどろしたものが入っていました。
「これ、さっき膳に出したろう、山芋じゃ」
「ふつうは食うもんじゃが、別の使い道もあるんよのぉ」
「ちょこっと別の薬もまぜちょるけどな、ほほほ」
「これをのぉ」
「あっ!いや!な、なにを、なにを!」

二郎は人差し指と中指をすり鉢に入れ山芋をすくったと思ったら、
下着の下へ手の滑り込ませ、私の…あそこに、塗り込んできたんです。
そして、、膣の中にも…。
「あっ、いやっ!、やめて、さわらないでっ!いやっ!」
「ふふ、ふふふ」
男達は笑いながら私の足元に座り、胡座を組み、見上げて眺めています。
なにかが始まるのを確信しているように… 余裕の表情で。

その兆候はすぐに始まりました。
「あっ、いや! だめ、だめ、、」
「あなた、あなた!助けて」
夫のほうを見ると、うつ伏せの状態で首を上げて振りながら、
「う、んうう==!んうう=!」
夫は猿ぐつわの中で、やめろ!やめろ!と言ってるのがわかります。

兆候は次第に激しい痒みとなり、
それは、耐える限界を超えようとする勢いで襲ってきました。
足は開かされているので摺り合わせることもできません。
それでもじっとしてはいられず、身を捩って、縄を解こうと必死でした。
鴨居と縄はぎしぎしと音をたて、踏ん張った指で畳もよれてきます。
汚れと一緒に擦れてほころんでいた畳の痕は、
私と同じ目に遭わされた女性達の痕跡なのでしょう。

汗が全身から吹き、涙がこぼれ、知らぬ間に涎が唇を濡らしていました。
「お願い!ほどいて! も、もう!いや!」
二郎「効いてきたようじゃのう、奥さん」
三郎「火踊りじゃ、火踊りじゃ、うほほっ」
「痒い!痒い!痒いんです!いや!いやっ」もう気が変になりそうなのです。
「どうにかして!、ねっ!、お願い!」
はっと、今言ったことの意味を悔やみましたが、それもすぐ忘れて、、
「お願いです!なにか、、なんとかしてください!」

一郎「奥さん、どうして欲しいんじゃ?」
「どこをどうして欲しいんじゃ? 言ってみ」
「お願い! 縄をほどいて」
「いやぁ残念じゃが、それはできんのぉ」
「じゃが、痒いんのをどうにかしちゃるのは、できるがの」
〈な、なんでもいい、、なんでもいいから〉
かろうじて言いとどまりました。
「お願い!早く!」
「ほほう、そうか、そうか、わかった、わかった」

二郎「それじゃあのぉ」
「『私をすっぱだかにして』って言うてみろ」
「え、え? なに? そんなこと、そんなこと!言えない!、、」
「じゃったら、どうにもしてやれんのぉ」
「いや、いや!、お、お願い!、、」
「もうひと塗りしてやろうか?」
「いや!いや!あああぁ~」
〈わ、わ、、わたしを、私を裸にして〉
「ん?なんて言うた?聞こえんかったぞ」
「わたしを、、裸に、して…」
「よしよし、奥さん、素直でええ、ほほほ」

「ううう==!」夫は体を激しく揺らしています。

二郎と三郎は目で合図をして立ち上がりました。
「可愛いおべべじゃが、、仕方がねぇのぉ」
「あとでな、儂らとおんなじ褌をつけちゃるけぇ」
そう言うと、二郎はキャミソールを咬み、両手で一気に破り裂いたのです。
ビリビリビリ、ビリビリビリ、
「あああ~~、いや、いやぁ~~」
今度は三郎がショーツの紐に手をかけました。
私は、私は全裸にされる… 
夫の方を見ました。夫は…夫は目を背けています。
そして、紐が解かれて、ショーツは畳の上に落とされました。

私は、とうとう、…一糸まとわぬ姿にされたのです。


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「ほおぉぉぉ~、おおおぉぉ~」
「奥さん、、ほんま、ええ体しとる、ほれぼれするわぁ」
「ほんまじゃ、乳もでけぇし、いうてもそう垂れてねぇしな」
「おめぇのかかぁとは大違いじゃ、のぉ三郎」「お? お、おぅ」
「お毛毛も黒々じゃ、んん、艶艶しとる」
私は隠すこともできません、もちろん、閉じることもできません。
「あああぁ~~、いやぁぁ~~」

一郎がさっき鞄から取り出した、(私達の)玩具のところへ行きました。
そして、手に取り、こちらに戻ってきました。
夫はその動きを視線で追っています。「うう=!ううう=!」
「奥さん、せっかく用意したんじゃ、使わんとのぉ」
「これで痒いぃところを掻き回したら、楽になれるぞ」
赤く艶のあるゴツゴツした玩具、手にあるのは、男性器を型どった張り型です。
それを私の目の前に…、「いや、いや」私は首を振りました。
一郎は片手で顎を掴み、口の隙間から、無理矢理押し込んだのです。
「んぐぐ~、んぐ、んぐ」

「なぁ一郎、唾でまぶさんでも、もうぐちょぐちょになっとるぞ」
私の開かされた陰部を覗き込んでいた三郎が言いました。
一郎は私の口からそれを抜くと、今度は自分の口に入れ、
付いた私の唾液を味わうようにくるくると舐め回しました。

私は、…私は焦らされているのです。私が催促するのを待っているのです。
〈お、お願い…〉
〈…入れて、は、…はやく〉私は心の中で懇願していました。
もう、夫のほうを見る勇気はありません。

私のあそこは、もう、気が狂いそうなくらい、痒くて、
痒くて、たまらないのです。「あうあぁぁ~~」
でも、実は、それだけじゃありません、痒いだけでは…、
熱くて、なにか蠢くような、じわじわと、時にぶわっと湧いてくる、
得体の知れない、未知の快感の渦に巻込まれていたのです。
〈ああぁ~欲しい…〉
それは…、赤く太い張り型を口に含まされた時から…。


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知らぬ間に、三人の男達はそれぞれ別々の玩具を持っています。
そして、男達は身を屈め私の視界から消えました。
いよいよ… もう… ああぁ~、くる?、くるの?
男達の後ろにいた夫が見えました、ぼろぼろと涙が溢れました、そして、、
そして…目を閉じました。

玩具が入口に触れたとき、電流のような激感が背骨を抜け脳天まで貫きました、
「ひっ! 、、あっ、あっ、いや!」

「火祭りじゃあ うほほほほ」

「ああぁ、あ、あああぁ~~」

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淫獣の棲みか 其の四




「ううぅ~~」

両腕の痺れるような激しい痛みを感じます。
瞼が少し開き最初に目に入ってきたのは、足元の汚れた畳。
どうして、そんなに汚れているんだろう?
それから私の足が見えました。竹の棒と縄で縛られた足首。
痛みのある両腕を見ようと頭を上げると、
鴨居か吊り下がった縄で、腕のほうも竹の棒で縛られてました。

顔を正面に向けて目の前を見るとぼんやり誰かが…。
そこに居るのは三人の男達でした。
並んで胡座をかいて座り、こっちを見ています。
皆、裸なの? あれは下着? あの腰の布は? ふんどし?
だんだんと意識が戻ってきます。
そして、今、私がどのような姿なのか知ることになります。

まるで「火」の字のように、両腕、両足を開いた立ち姿で、
その手足はそれぞれ竹の棒に縄で縛られ、鴨居から吊られています。
赤い下着を着けて…、 ワンピースは… 脱がれて ました。


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やはり男達は皆裸、ふんどし姿でした。
破れた障子、色あせた襖、おどろおどろしい欄間の柄。
そして、、足元の畳の汚れ。
私が今いるところはいったいどこなの?

奇怪な時空に迷い込み、この世から置き去りにされたような、
意識が朦朧とするなか、まだそんな錯覚に包まれています。
でも、漠然と…、もう二度と現世には戻れない、ここから抜け出せない。
理不尽な宿命の予感はしているのです。
そして、、男達に抑えつけられた記憶が蘇ってきました。
「ああああ~~」
その落胆の衝撃で、また気を失いそうになりました。

「奥さん、気がついたようじゃのう」
「ほほ、よかった、よかった」
男の声で、この悪夢はやはり現実なのだと…また思い知らされます。

「奥さん、畳が汚れてるんが気になるんか?」
「へへへ、じゃったら教えたろう、」
「そりゃあな、おなご衆の汁じゃ」
「汗、涙、涎、鼻水、それとなぁ、へへ、よがり汁、、しょんべんもか」
「いろ~んな汁をな、いっぺい吸って、その染みじゃ」
「奥さんとおんなじ格好にされてのぉ」
そう言うと三人が一声に大きな声で笑い始めました。
笑いながら、「てかてかして赤いんはのぉ、蝋燭じゃ、ほほぉ~」

私は恐怖とおぞましさで体が硬直して声も出ません。
そのかわりに、涙が溢れてきて、それは垂れてほとぽとと、
…足元の汚れた畳の上を濡らしました。
私はこれから何をされるの? どうやって弄ばれるの? いつまで続くの?
私は… 私はどうなるの? また涙が溢れてきて頬を伝い、畳の上に。

「お…、お願い、これをほどいて、おうちに帰して、、」


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一人の男が襖の陰から鞄と私のハンドバッグを持ってきました。
そしてハンドバッグから色々と出し始めたのです。
「奥さん、昭子ていうんじゃのう、しじゅうなな(47)かぁ?」
私の免許証を見て言いました。
「うちのかかぁと同い歳じゃの」
「ほんまか、おめぇんとこのあれ、しじゅうななじゃったんか?」
「もうろくじゅう(60)ぐれぇかと思うとった」「こりゃ!!しばくぞ!」
「いやぁあ、おんなじ生きもんには見えんわ、ほほほ」
「まぁ、たしかにのぉ、うほほ」
「こりゃあ、手帳か」「きれぇな字ぃ書くのぉ」
「おお、またベッピンさんがおるで」「娘さんか?、奥さんとよぉ似とる」

「嫌!やめて!勝手に見ないで!」
男達が寄ってたかってを吟味する言い草は「ばい菌」となって、
私達の家庭、生活すべてに伝染し、蝕み腐らせているようでした。

男達は今度は旅行鞄の中身を見始めました。
そこには、夫が秘かに入れたモノがあるはずです。
案の定…
「奥さん、コレはなんだ?」「ほほほ、コレも」「まだあるぞ」
ブウィーン ブウィーン 「こりゃあええ、こりゃあええ、へへへ」
私の体は震えが止まりません。立っていることができません。
鼓動は激しくなり、目眩と吐き気がしてきました。
男達はそんな私を無視して玩具で遊んでいます。
玩具を動かしながら、「奥さん、やっぱり好きなんじゃのぅ、ほほ」
「ち、違います、それは、それは夫が、、」
「おお? ほぅ、ほぅ、ほぅ、なるほどな」
男達が鞄の奥で見つけたものは…たぶん… あの『縄』です。

「そうじゃ奥さん、儂らも自己紹介せんとなぁ」
宿の主人の男が、玩具を撫でながら、私のほうを見て言いました。
「儂ら、よう似とるじゃろう、顔も背も、頭も、ふほほ」
「儂ら三つ子でのぉ、儂が一郎、長男じゃ、そんで二郎、三郎、ほほほ」
「名が手抜きじゃろう、わかりやしぃがの」

ん=うう、うううぅ、ん==うう
「おろ?旦那さんが目ぇさましたみてぇじゃの」
「こっちへ連れてくるかぁ」
「え? 駄目! 嫌、嫌っ! やめて、、」
「なんでじゃあ?、夫婦じゃろう、仲がええんじゃろう ?へへへ」
「この玩具で一緒に遊ぶんじゃろう?」
「お願い、ほどいて! お願い、ほんとに!」
男達は隣の部屋と隔てている襖、後ろの襖を開けました。
私はとっさに顔をそむけて目を瞑りました。
こんな、こんな私の姿…、夫と目を合わせるわけにはいきません。

「ううう=!うう、ううう===」
夫の声が、なんだかおかしいことに気付きました。
くぐもった声、それも押し迫ったような声、、苦しそう。
おそるおそる目を開けて襖の向こう、隣の部屋を見ました。
なに、なに?その格好は、、なんてことを…。「あなた!」
夫は後ろ手に縛られ、足も縛られ、下着一枚で転がされていたのです。
口には猿ぐつわを咬まされていました。

夫は横たわった体のままこちらに顔を向け、
そして、私と目が合ったのです。
夫と私は放心状態で言葉も発せず、しばらく呆然と見合っていました。

「旦那さんとご対面じゃあ」


 {つづく}


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プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

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色々なご意見やご感想もお待ちしております。

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