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見世物小屋の女



私は今年八十六歳。七十年ほど前、中等学校を卒業ばかりの私は人里離れた山奥にある小さな炭鉱で働くことになった。もちろん飯場での泊まり込みである。

数日経った或る日、年配の炭鉱夫から、隣村に見世物小屋があるから見物に行かないかと誘われた。私は断る理由もなく首を縦に振り付いて行った。私の他にも四人の炭鉱夫がいたと思う。その小屋は蔵を三棟ほど連ねた建物で、中は広間になっていて上座には簡素な舞台が備えられていた。広間には私達炭鉱夫以外に六、七人居たと思う。

暫くすると囃太鼓が鳴り、二人の坊主頭の男が滑車付きの小さな檻を舞台に引き出してきた。その檻に居たのは四十路辺りの女だった。女は長襦袢、男達は褌姿の身なりで、すでに淫猥な雰囲気を醸し出していた。

檻の中の女は怯えた様子で座席を見渡しては目に涙を溜め今にも泣き出しそうな顔をしている。


「こりゃあ、芸なんかのぉ?」

「それにしちゃあ、なんか真に迫っとる」

「おめぇ、知らんのか」

「あの女、この前、見世物小屋に売られてきたらしいで」

「そんじゃあ、素人なんか?」


202311212255056ba.jpeg


檻の隅で慄いていた女は、男二人に力づくで引き出されると、暴れて抗う腕を後ろ手に取られ縛られてしまった。

それが凌虐披露の宴が始まりだった。長襦袢の下は素肌、やがて剥ぎ取られ素っ裸にされると黒々とした陰毛が露わになり、それを目の当たりに見た見物客達は生唾を飲んで魅入っている。女は、媚薬を塗られ散々と淫具で弄ばれ、熱蝋を垂らされ、鞭を打たれた。泣き喚いても懇願しても赦してもらえず凌虐は延々と続けられた。終盤になると、坊主達の悍ましいほどに勃起した陰茎を咥えさせながら、同時にまた蝋を与えた。喉奥まで挿入され涎が溢れ嗚咽を繰り返しながらも冷徹な坊主頭は容赦なかった…。

見物客の男達もまた股間を握りしめ、舞台で繰り拡げられるその舌と唇の感触を思い、陰茎を摩りながら耽っている。

そして、坊主頭の二人は女を押し倒して交互に犯した。見物客達の静まり返った沈黙の中で、抜き差しする度に淫汁が泡立ち滑る音が広間じゅうに響き渡っていた。坊主頭達が昇天し噴射した種汁は女の口におさめられた。

坊主頭は、放心して横たわっている女を尻目に見物客に礼をして、信じられない事に…後ろを指差し、余興で女との交合いを望む客を募った。手を挙げたのは十人ほどで、その中で三人絞り、またじゃんけんをして絞った一人には女壺への中出しの権利を与えた。私は、手を挙げてない…余りの凄惨な情景で唖然としていたばかりだった。


あの時の見世物小屋。女の言葉がまだ脳裏に鮮明に残っている。

「此処では嫌です、後生ですから堪忍してください」


あれからあの女、どうなったんだろう?



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淫靡な世界

このような見世物は最高です!
今はすっかり下火になってしまいましたけど、ストリップ全盛の頃にあった新宿アートミュージック(?)で、芝居形式の白黒ショーでこんな雰囲気のショーを中年のカップルが演じてました。
襦袢を半裸にされて泣きすする女を、縛り上げたりして肉棒で犯す迫真の演技で 普段はヤジを飛ばす客を含め 皆シーンと静まり返って観てました。
鐸さま、一度リアルで開催してみませんか? 女性同行で馳せ参じます。

Re: 淫靡な世界

choboさん、ありがとうございます。
私も若い頃、社員旅行で初めて連れられて行ったストリップ劇場をよく覚えています。あの昭和的なサブカルチャーが好きです。
リアル開催いいですね。やりましょう!^ ^
プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
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