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座敷へ



女将「あら、その長襦袢、いいじゃない」
  「上品で美人な和子さんってなに着ても似合うのね」
  「ふふ、ピルも飲んでくださったのね、ありがとう」
和子「・・・・・」
女将「早速だけど、お客さんがお目見えなの」
  「お座敷に行きましょうか」
和子「…え?…今ですか?、こ、これから?」
女将「そうよ、いつまでもここにいてもしょうがないでしょ」
  「あれからずっと泣いてたんだから、、
   いい加減、踏ん切りがついたんじゃない?」
和子「…お願い、、ゆ、ゆるして…」
女将「まだそんなこと言ってるの?」
  「権蔵呼びましょうか?」
和子「待って、、待って…わかりましたから、、もう少しだけ…」
女将「大切なお客さんなんだから待たせないでね」

  (牢から出て座敷へ)

  (襖を開ける)






女将「どう?広いお部屋でしょ」
  「見て、ふふふ、あつらえたばかりのお布団と枕、ふわふわよ」
和子「・・・あぁ」
女将「あら、また泣いてるの?」
  「…ううっう」
女将「そう泣かれちゃ言いにくいんだけど、、実はねぇ…」
  「・・・?」
和子「…なに? なんなの…ですか?」
女将「あの襖の奥、、もうひとつお部屋があるのよ」
和子「…えっ?」

  (女将が歩いていき襖を開ける)

女将「どう? 驚いた?」
  「ふふ、変なお道具がいっぱいでしょ」
  「縄に、鞭に、蝋燭、磔台に木馬、、まだまだ」
和子「わ、私を、ど、どうする気? …嫌よ、嫌っ」
女将「ここに来るお客さんねぇ、ふふふ、」
和子「・・・?・・」
女将「女の人を虐めるのがお好きな方ばかりなの」
和子「嫌、嫌っ、…駄目っ、駄目です!」
  「お願いだから、、赦して、…ねっ、ねっ、お願い」
女将「・・・・・」

  (目配りで権蔵を呼び寄せる)
  
和子「嫌、嫌っ、嫌っ、」
女将「悪いけど、縛らせていただくわ」
和子「…ううっ、…あああぁ~」
女将「少しの辛抱よ」
  「早くお家に帰りたいんでしょ?」


女将「権蔵、縛り終わったらお客さんを呼んで来て」
  「お待たせして申し訳ございません、準備が出来ましたって」


女将「丁寧にね」



4_13b.jpg

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No title

わくわくするストーリーですね。

特に二枚目の絵が良いです。
ぞくとします。女のあえぎ声を
全て自分の口で吸い取ってしまい。
楽器のように自由に奏でるなんて、

一度は体験してみたいですね。

女将の残酷さ

鐸様。 画が動いています。
和子さんの嫌がり方があまりに生々しくて・・・。 女将も、そんな和子さんを真綿で首を締めるように一言、一言、追い込んでいきながらジックリと反応を見ています。同じ女性だけに、女の心を嬲るのは男以上ですね。
汗が湧きます。
昼間からブランデーを飲まずにはいられなくなりました。

40分が経ちました。さっきから、画の中から声が聞こえてきています。お酒のせいか、和子さんに感情移入しています。
辛いような、ゾクゾクする至福の時間の中にドップリと漬かっています。
女将の優しそうな言い方の中にあるトゲが私の心に刺さります。
「まだそんなこと言ってるの?」
「権蔵呼びましょうか?」
「あの襖の奥、もうひとつお部屋があるのよ。」

これから、権蔵が呼びに行ったお客様が、新調したお布団の上でどんなに悪どい狼藉を繰り広げるのか、ドキドキしています。並大抵の仕打ちではないでしょう。女将も見学するのでしょうか?
ブランデーグラスを片手に2枚目の画を鑑賞しています。女将が同席するとしたら、この女将は相当なワルですね。和子さんの絶望感を思うと、私も打ちのめされます。
・・・ 溜め息が出ます。

上海さんへ

わざと音をたてて吸ったり、
口を塞いで漏れる呻き声とか。

淫らな音が聴こえてきそうな
そんな絵を描きたいものです。

ありがとうございました。

未知の世界さんへ

ブランデーを飲みながら^^
愉しんで頂いてありがとうございます。

女将は、
実は女縛り師だったり。
縛りが得意でない客の注文で和子を…

ありがとうございました。

No title

座主様、横スレをごめんなさい。

『未知の世界』の書き込みについて、
素晴らしい想像力に敬服しています。

『画が動いています。』
こんな言葉は上海には浮かびませんね。

それからの書き込みが素晴らしいです。
気持ちが目を瞑っていても浮かんできますね。


ところで、上海はお酒にこだわっています。
昼に関係なくてお酒を飲むのは賛成ですね。
人生は短いので楽しめる時に楽しみたいです。

ブランデーよりは、
ゆったりと吟醸酒の方が良いと思いますが、
京都の外人の杜氏が造っている酒造所は、
アルコール度数も高く、がつんと来ますね。
山口の小さな酒造所の獺祭は素敵ですよ。

おっととっと、酒の話で、
個人の趣向に、失礼な事を言ってしまいました。


『和子さんに感情移入しています』

貴女の気持ちはとても判りますね。

責める方として和子さんの存在は、すばらしいのです。

私だったらと考えたら、
何十もストーリーが想像できるキャラだと思いますね。

失礼な横スレをお許し下さい。
プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

リンクはご自由に。(ご一報頂ければ有り難いです)
色々なご意見やご感想もお待ちしております。

※メールフォームは現在使えない状態です。
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