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尚美のこと【恥戯 三話】




両手両足を縛れて二人の男に弄ばれる尚美。

この状況を常識的な検知から察すれば犯罪である。しかし、例えば、それを望んでいたとしたら「理不尽な行為への大義名分」を与えることで、言い訳を叶えてやることができる。とは言え、気が変わった彼女が大声を出して助けを呼べば、私達の言い訳は通用しない、だろう。

私はK氏の前で尚美を尋問し、彼女自身の口から欲の望みを告白させた。私は尚美の縄を解き、彼女は自由になった。彼女は逃げなかった。

私とK氏は彼女の両側で二つの舌と四つの手で体を愛撫する。彼女は目を瞑って耐えるように身を任せている。

私は尚美に「Kさんのを触って」と促してみた。彼女は私の顔を見て、頷きはせずに、そっと手を伸ばしてK氏のペニスを手の平に乗せた。私は片方の手を取って自分のペニスにあてがう。私は言った。「さぁ、動かして」、まるで幼い子に歩き方を教えるように。

数年前のK夫妻とのプレイは終始リラックスしたムードだった。夫人は積極的であったしK氏のリードも慣れたもので、夫人は縛られていても、弄ばれたのは私の方だったような気がしないでもない。もちろん尚美は初めての経験である。今回は百戦錬磨のK氏がゲストであり、私の導き方はたぶん不自然でぎこちないのだろう。と申し訳なく思う。

しかし、尚美への愛撫を続けていると、次第に彼女の体は波打つようにうねり、快感を受け入れ始めてきた。二本のペニスを握る指にも力が入り、快感の波に合わせて根元から先端へと絞りだすように指を滑らせている。K氏も気分が昂まってきているようだ。舌の動きも活発になり、K氏の体も彼女のうねりに同調している。私はぎこちなくも順風満帆に船出した安堵のような喜びを感じていた。

尚美の感度は加速している。彼女は乳首を吸っている私の額に頬ずりしながら口づけをして、向かいのK氏にも同じ感悦の意を示した。それからの彼女は私達の動きと行為に合わせて疎通し、私達の求める感度に順応してくれた。それは、彼女が体の奥に秘めていた潜在的な素質のような、そんな印象だった。

私とK氏が立ち上がると、尚美は膝をつき、私達のペニスを手に取って握り直し、そして口の中に運んだ。たっぷりの唾液で濡らし、唇と舌で形の違う二本のペニスを味わった。K氏の次は私、私の次はK氏、と順に平等に。K氏は私の顔を見て満足そうに微笑んでいる。掘り出し物を見つけた貿易商のような表情で。

K夫妻の時は私が先にと挿入を促してくれた。K氏のペニスは尚美の口の中で硬く長くなっている。私は彼女に「いい?」と短く訊いた。私とK氏の暗黙の素振りを察して彼女は短く頷いた。

尚美は仰向けに寝て、少し脚を開いて、目を閉じた。K氏はコンドームを付けて、腰で彼女の脚を割り、ペニスを陰部に当てがう。私は彼女に寄り添っている。

「キスをして」と尚美が私に言ってきた。私は腕で彼女の頭を包み顔を近づけてキスをした。K氏は「挿れますよ」と言ってペニスを壺に押し当て、腰を前に突き出して挿入した。

尚美は息と唇の動きを止めて眉をひそめる。K氏のペニスが奥まで入って、彼女はまた唇の動きを再び始める。


尚美の目尻から小粒の涙が溢れた。


三人は体位を変えて性交を繰り返した。尚美のエクスタシーは終始無言だった。でも高揚して昇りつめているのは表情でわかる。そこには何か悲哀めいたものを含んでいるようだった。何度目かの挿入でK氏は果てた。


尚美はシャワーを浴びている。シャワーの音が止まない、彼女はなかなか浴室から出てこない。その間にK氏は部屋を出た。帰り際にK氏と交わした約束は、もちろん尚美は知らない。



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…  尚美はまだ浴室から出てこない。



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【恥戯 四話】に つづく…




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図絵

何時もながら素晴らしい図絵ですね。興奮して居ります。女冥利に尽きますね。二人の男から喜びを頂くのですからね。Kは、達人なのでしょうか。奥義を駆使する事になりましょうか。

No title

尚美さんの気持ちを考えて読みました。
鐸さんとK氏の巧みな導きによって心情はどうだったのだろうと。
何度も性交を繰り返した、この描写はヤバいです。

No title

鐸様

こんばんは
尚美さん、きっと自分がこのような事を受け入れることができる女だなんて、ご自身が一番驚いておいでなのでは?
泣きながらシャワーを浴びて、色々な事を考えているのかしら? 濡れていると思います。 凄く濡れていると・・・

Re: 図絵

国立さん、ありがとうございます。
K氏はいつも招くほうなので慣れてるんです。

Re: No title

北斗星さん、ありがとうございます。
いろいろな体位で、いろいろな角度から。

Re: No title

薫さん、ありがとうございます。
濡れているから洗い流していたのですね。
凄く濡れてるから、時間もかかった。

No title

お二人の息があった尚美さんへの責め。
参考になります。
最後のシャワー、どの様な気持ちだったのか気になります。

Re: No title

名無しさん、ありがとうございます。
浴室で何を考えてたのでしょう?

No title

K氏との濃厚な絡み。
実際に私が見ていたら嫉妬で興奮しすぎて倒れていたと思います。
最後の尚美さん 絶世の美女です。

No title

目に浮かぶ痴態
最初から最後まで1文字残さず興奮しました
心理描写 性行為の描写
巧みすぎます

Re: No title

テックさん、ありがとうございます。
嫉妬と興奮もセットなんですよね。

Re: No title

セブンさん、ありがとうございます。
感じたことを言葉にしただけなんです。
プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
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