お前がほしい。
その熟れたものが。
その熱いものが。
その湿ったものが。
その切ないものが。
その滾るものが。
愛でるものがほしい。
だから… 縛って逃がさない。
「ほんとにいいんだな?」
「・・・はい」
四十路の女が部屋に連れ込まれる。
おぞましい様を見て躊躇う女を男達が押さえつける。
女は着物を剥がされ丸裸にされ、後ろ手に縛られる。
隷女の証としての紅い褌を女に纏う。
部屋の隅に転がされ、男達は支度に取りかかる。
片隅で一部始終を予感し女は震えている。
支度が整い終わり男達が女に寄る。
後ずさりする女は捕まり引きずられていく。
幽かに望んだ理不尽なのに…
汗を吹き、涙を流し、泣き喚いている。
『もう、遅い』