2ntブログ

屋根裏の散歩者

実相寺監督の「屋根裏の散歩者」を観た。
原作は江戸川乱歩。

屋根裏から覗き見る住人達の生態。

天からの視線、この構図が好きだ。
隅辺にある家具小物、そして包み込む空気感。
静止したものと蠢く(うごめく)もの。
部屋すべてが視野に入り、時間までもが連鎖する。

男女、女女の絡み。緊縛、責技。様々な性態を
主人公の男が天井裏を渡り歩き板間、節穴から覗き込む。

そして、覗くという行為…。

僕は高校生のとき偶然、隣家の窓から新婚妻の下着姿を見たことがある。
雑誌や写真集で女性の裸は見慣れていたけど、
その覗き見てしまった感動と胸騒ぎは今でも憶えている。

隣人はカーテンを締め灯りを消した。
その部屋は2階で寝室だとわかっていた。

もし、屋根裏への術があるなら覗き見たい…
そんな衝動が湧いていた。

屋根裏

裸足

学生のとき、美術史を履修していた。

その講義は一風少し?変わっていて、
西洋美術史における「裸足のエロティシズム」だったように思う。
眼鏡をかけ髭を蓄えた真面目そうな講師の執着が感じとれた。
ただ、局部的なエロティシズムを絵画の中に着目していたのは、
さながら強引だったようにも思っていた。

それが発端なのか、共感なのか、
それとも潜在していたものを引き出されたのか、
いずれにせよ、今の私に影響を及ぼしたのには間違いない。

熱心に語るその講師の論説にはいつも没頭させられていた。

その部位は踝(くるぶし)から下の部分。
講師が言うには、
人は誰しも少なからずコンプレックスを持っているそうだ。
歩く度に酷使し傷みやすい場所。
ついつい手入れの優先下位になりがちな末端。

そんな隠したい「裸足」を覗きみたい心理なのか。

フェティシズムの意味を検索してみた。
講師のフェチなる講釈は憶えていない。
でも、好きだから、だけでは片付けられない立場で、
万人に普遍性を説こうとする姿勢には好意を持っていたのは事実。

おかげさまで、
僕も「裸足フェチ」の仲間入りをしている。
拘りまでは達していないが、
つい裸足になっている女性を見ると凝視してしまう。
鎖骨、乳輪、腰肉、ふくらはぎ、声、他にも好きなパーツはあるが、
「裸足」特有の、美しさから逸脱したギャップを愉しんでいる。

だから、
裸足を描くときは慎重、そして不得意なのだ。

裸足
プロフィール

鐸(たく)

Author:鐸(たく)
中国地方在住。
60代男性。
自作の緊縛画、責め画を展示し、
その想いや色事を綴っています。
18歳未満のかた、
不快と感じられる方の
閲覧はご遠慮ください。

リンクはご自由に。(ご一報頂ければ有り難いです)
色々なご意見やご感想もお待ちしております。

※メールフォームは現在使えない状態です。
メールは直接下記のアドレスよりお願いいたします。
in_en_garou@yahoo.co.jp

では、お愉しみください。
………………………………………………………

Twitter始めました。

淫艶画牢・鐸 @in_en_garou
↑こちらにも載せていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

最新記事
カレンダー
01 | 2013/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR